旅68日目 そしてここに至る道
君は旅に何を求めるか?
俺は旅に出た始めの頃、 ただサイクリングがしたいだけだった。自転車が好きで、日本の道を気ままに走る旅をしようと思っていた。それもできるだけ早く、誰よりも長く自転車に乗っていられるようにしたかった。
それがどうだろう、旅をすると、様々な出会いがある。こちらが求めるか、そうでなしに関わらずな。
ひとり旅の最中、旅人や地元の人と触れ合い、対話すると、自転車を走らせている時や寝床なんかで色々な考えが頭に浮かぶ。旅はこうしたら良かった、あの時こうするべきだった、あそこにも行ってなかった。俺はどうしたら良かったんだろう。
でもそんなもの、後の祭りだ。俺の旅は俺のものでしかない。誰にも否定されるものではないし、俺にさえ否定はできない。
道の駅だて歴史の杜〜R37〜長万部町〜R5〜函館市ミートハウス
道の駅を出て、さっそく旅人に会う。大阪からだそうだ。大阪人は優しいんだぜ?
早いペースで回ってるのと、地元の友人と同姓同名だったのとでかなーり親近感が湧く。
最近チャリの旅人によく会うな。
夏が近いからか。
前半戦、全然旅人に合わなかったし、俺は北海道に入るのが早すぎたんだな。
ついに函館の文字が。
北海道の旅も終わりに近づいてきた。
5号線に合流した。確かにこの道は函館から続いていた。
そこに戻って来たんだ。
四国でも、九州でもそうだったが、区切りが近いとかなりハイペースになったり、最短距離で行きたくなるのが俺の悪い(?)癖。
半島部分をショートカットして、函館へ向かう。
ゆーらっぷ川。
富山に同じ名前の居酒屋があるんだが、まさかアイヌ語が由来だったのか?
なんか聞いたことのある言い回しだなと思ってたら、元ネタがジョジョだった。
やれやれだぜ。
特徴的な形の山が見えてくる。
北海道駒ケ岳だ。
片方だけハゲてんだ、不思議だな。
5号線はアップダウンがあると聞いていたけど、そこまでキツくはない。
これは大沼公園だったかな。
あっちゅう間に函館に着いてしまった。
北海道初日は雨で観光もクソもなかったし、ゆっくり観光することにしよう。
北海道で色んな人に会ったから、情にほだされたのかな。
出会いを求めて函館のライダーハウスへ。
ここのオーナー、ご病気なのだけど、それでも経営を続けている。
中に入ってみると、相当な歴史を持ったところで、旅人に愛されてきたっていうのがわかる。
オーナーとはあまり話をしていないから憶測になるけど、長年ここでやって来た自分たちの歴史を終わらせたくないんだと思う。
そんでもって、宿泊者名簿にまたも興部であったドイツ人、DBの名を発見!(盗み見は本当はいけないんだよ)
数日前に泊まっていったようだ。Mr.bicycleでの件といい、なんだか彼と一緒に旅をしているようで嬉しくなるな。
誰も来ないので、函館駅からバスで函館山に登ろうかと準備していた矢先、もう1人チャリダーがやって来た。
名前は忘れたが山梨から来た子だ。
ちょっとおっちょこちょいで、俺の自転車を倒しそうになってたが、ロープウェイで一緒に函館の夜景を見に行くことにした。
野郎と2人か・・・どうせなら女の子と2人で来たかったな(小声)
日没後だから、ゴンドラは激混み。
降りても展望台は人人人、人を掻き分けて屋上へ行く。
展望台から見た夜景。
来る前は「たかが夜景」と思ってたが、ミシュランで三つ星をとるだけはある、素晴らしい風景が広がっていた。
来てよかったな。これで隣にいるのが可愛いメガネっ娘だったら最高なんだけどな・・・
山梨くんありがとうな。
その後は彼と函館のグルメを食べに来た。
つっても塩ラーメンだが。
彼は元々サイクリングが好きで、色々遠征してるうちに
「この道を繋いでいけば、いつか日本一周になるのでは?」
と考え今回は北海道まで来たそうな。
とりあえず宗谷岬は行くらしい。
俺の北海道での旅路と、クマ対策(俺が言うか笑)なんかを話した。
もう使わないであろうオモチャのピストルと、個人的にオススメの、業スーのビスケットをあげた。
ちなみに彼はすけべなゲームが好きである。
まさか北海道に来てまで葉鍵(※)やひと昔前のゲームの話をするとは思わなかった。
※ggrks
画像は塩ラーメン。まあ塩ラーメンしてるわ。
酒も飲んだし、ラーメンも食ったし、とりあえず寝よう。
走行距離:170km
出費:4814円
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旅67日目 神戸のマダムマジで神
結局ススキノのすけべな店行ったのかって?
行ったって書いたら、無料で散髪して旅を応援してくれたMr.bicycleの店主に申し訳が立たないと思わないかい?
じゃあ行ってないのかって?
そう書いたら、せっかく盛り上がってたライダーさんたちに水を差すようで悪いと思わないかい?
だから俺は行ったとも、行ってないとも書けんのよ。
めんどくせー性格だなほんとに
北海道の旅も終わりに近づいてきて、日本一周の旅自体も終盤に差し掛かってきたわけだ。
そうなると、今まで行っていない、通り過ぎただけの場所が多すぎて、
「こんなに旅を早く終えてもいいのか?」
「もっとやり方があったんじゃないのか?」
ーーーーーーーー他の人みたいに、立ち止まって、温泉に入ったり、離島に寄ったり、、、、、、
「ゆっくり観光もせず、いろんな物にも触れず、これで日本一周の意味があるのか?」
ーーーーーーーーあるよ!あるさ!これは俺の日本一周で、俺にしかできないものだ。俺がやりたいと思うことが俺の一周だから、、、、、、
自問自答を繰り返す。
ぐああ、ほかの人のブログとかSNSとか見るとうらやましくて死ねる(´・ω・`)
Mr.bicycle〜R36〜苫小牧〜白老マザーズ〜室蘭市〜R37〜伊達市
Mr.bicycleさんで朝食をいただく。
普段、人からもらったものは失礼に当たるから、撮影しないという自分ルールがあったんだが、今日は無礼講だったので撮らせてもらった。
他のブロガーの記事では奥さんも素敵な方だというのを聞いていたんだが、昨日は見なかった。
店から出る段階になって、奥さんが帰ってこられた。
直接話してはいないが、噂通り素敵な方だった。
店主からハガキをもらう。
旅の終わりになったら、家から手紙を出してくれ、と。
本来は最南端と最北端に到達したときにも出すものだそうだが、俺は南北制覇しているので、旅の終わりになったら出してくれ、、、、と。
乃木坂さんは北へ行くとのこと。俺は函館に行くから反対方向だね。
彼はねぶたにもいかないそうなので、二度と会うことはなさそうだ。
ほんでも彼もマイペース(個人の感想です)な人間なので、ドライな別れでした。
bicycleのTシャツ。紫はロゴが映える!
日付のところをよく見て欲しい
2017.6"28.....
店主が誤って裁縫してしまったらしい。
これはこれで、レアものなんで俺はうれしいですw
来た道を戻る。アップダウンがあって地味につらい。
苫小牧の歩道はクソ。
こういうところもあってうれしいけど、短い。
苫小牧のマルトマ食堂。どうやら海鮮系で有名な店らしいが、行列がひどく、20人以上並んでいた。
うに丼食いたかったけど断念。
後輪が タイヤパンクしました。
ディスタンザタフは耐摩耗性が低いし、耐パンク性が心もとないね。
リブモpt ディスタンザタフ
グリップ性:★★☆☆☆ ★★★★☆
耐パンク性:★★★★★ ★★☆☆☆
耐摩耗性 :★★★★☆ ★★☆☆☆
リブモptは耐パンク性は満足、日本一周にも十分使える。ただしウェットでは危険。
ディスタンザタフは後輪にしか使ってないけど、通勤通学ならいいんじゃない、って感じ。
タイヤは唯一地面と接している箇所だし、ケチったらダメだと思う。
白老町のたまご専門店マザーズ。
寿都で会った神戸のマダムが教えてくれたお店だ。
ここのロールケーキは神戸のなんとかロールよりもうまかったそうだ。
あの方の言うことなら信用できると思うのでレッツらゴー。
シュークリーム。
ふあっふあでとろっとろでうまい。
なんで美味しいものってすぐなくなっちゃうんだろうね。
ロールケーキもうまかったよー。
神戸のマダムマジで神。情報ありがとうございました。
室蘭の白鳥大橋。案の定自転車は通れず。野営地も確保できないし先へ進むことにした。
地球岬はまた今度ね。
だて歴史の杜。 いい軒先がないが、農産物直売所の前に寝袋だけで寝られたよ。
本日の記録
走行距離:153km
出費:4310円
おもしろかったら押してって下さいな
旅66日目 バーイセコッ! バーイセコッ!
昨日道の駅で会った乃木坂オタ氏ととね氏とお別れした。
まっちゃんは帯広に向かった。
彼らの垢を見てみると、SNSの中で同じように旅や日本一周をしている方どうしで繋がって、情報のやり取りをしたりお互いに激励し合ったりしているようだった。
その頃の俺は、北海道で多くの方と会ったものだから、TwitterのようなSNS上でも他人に構ってもらいたくなり、彼らとの馴れ合いに参加したいという気持ちも出てきた。
ただ、今までのようにストイックにひとり旅を続けるべきという気持ちもあり、両方の考えがぶつかるように俺の頭をかき乱していくのだった。
道の駅ウトナイ湖〜R36〜千歳市〜北広島市〜札幌市〜Mr.bicycle
テレビで放送されたこともあるし、以前このブログで、記載したので知っている方もいると思う。
札幌市にMr.bicycleという床屋があり、そこでは日本一周の自転車乗りは散髪を無料でしてくれるとのことだった。
前回、ヨサコイソーラン祭で札幌を訪れた際は髪が伸びておらず、また北海道に来たばかりで、早いとこ北海道の絶景スポットを見たくなっていたので、Mr.bicycleはスルーしていた。
襟裳岬を過ぎたあたりから、海沿いの苫小牧に行くと札幌が近くなるようだし、それにおこっぺで会ったGくんの話を聞いて、Mr.bicycleに興味が湧いてきたというのもある。
だので、今日は朝のうちにMr.bicycleに電話で予約を入れ、札幌へと向かっていた。
乃木坂オタ氏やとね氏の話では、今北海道には大勢の旅人が訪れていて、Mr.bicycleもかなりの人数が押し寄せるのではないか、という話も聞いていた。
あまのじゃくな俺からすると、みんなと同じことをするというのも、流行りに乗っかっているようでイヤだなあ、とメンドくさいことも考えている。
本当にメンドくさい性格だと思う。
ま、でも、これもいい経験になるんじゃあないか?
千歳市についた。
千歳市の千代田・・・艦これをやっていない方からすると何も感じないかもしれないが、俺は「ほう・・・」とひとりニヤニヤしていた。
きもちわるいね。
久しぶりの業スー。また会えて嬉しいよ。
非常食のビスケットを買う。
札幌のお店へと着いた。
13時からの予約だ。少し時間を潰してから入店し、散髪してもらった。
ここの店主は以前、自転車で日本一周をしたことがあり、そのことがあって、自転車の旅人を応援したい気持ちがあるそうだ。
店主とお互いに旅の話をした。
店主のオススメ絶景スポットは弟子屈の美幌峠だという。
俺はスルーしてしまっていたが、北海道は素晴らしいところだ、新潟から北海道へのフェリーも出ているので、今度北海道を訪れた際は必ず美幌峠へ行くと約束した。
店主から、クラーク博士の銅像の場所を教えてもらった。
せっかく再訪したのだから、悔いのないようにしたい。
ただ、展望台の入場料500円(くらい、だったと思う)はたっけえ、と思う。
元々ツーブロックの髪型だったので、全体的に短くしてもらった。
札幌の街並みも、まあ、綺麗だ。
まあ、1度来ればいいんじゃないかなあ・・・。
撮影サービスなど商売っ気が見えてきて、少しゲンナリした。
同じく展望台の雪まつり資料館。
金も払ったし、この際楽しんでやろうじゃないか。
白い恋人ソフト。
恋人同士で食べると最高に美味しいんじゃないかな。知らんけど。
さて、ここからが本題(エロネタ注意)なのだが、皆さんは先日行動を共にしたライダー3人組と熱く(?)語り合った、ススキノの激安〇〇〇を覚えているだろうか?
ここからススキノまでは1時間程で行ける。
オヤジさんからは19時頃にまた来てねと言われた。
羊ヶ丘展望台を出たのは16時頃、ススキノに行って、そしてバイセコーへ・・・。
イケない距離じゃない・・・
俺は悩み抜いた。
散髪してもらってるのに、〇〇〇なんて行ってもいいのかと。
いや、漢の約束だから、行くべきなんじゃないか、と。
果たして俺が行ってしまったのかどうか・・・
それは皆さんの想像にお任せすることにしよう。
きったねー字だな 誰の字だ 俺のだな
戒めに載せとこう
今年店を訪れたチャリダーの中に、おこっぺで会ったドイツ人のDBがいた。
オヤジさんに話を聞いたら、外国人チャリダーが来店したのは、店が今の場所に移転してから実に18年ぶりのことらしい。
その外国人を来店させる気にさせた、Gくんの話術に感心する。彼コミュ力ハンパないからなあ。
バイセコーさんに来ると、乃木坂オタ氏がいた。彼も散髪してもらっていた。
なんと彼、日本二週目だという。
一周したら、さらに行きたいところが出てきて、二週目に突入したとか。
その気持ち、すごくわかるなあ。俺なんか、かなりかっ飛ばしてきたせいで、通ってないところだらけだ。
もし今度、また旅に出るようなことがあれば、行ってない所を巡る旅にしても、いいのかもしれない。
店主さんのご厚意に甘えて、今日は店に泊まらせていただきます。ありがとうございました。
本日の記録
走行距離:87km
出費:2933円
この出費がどのような意味を持つか、貴方のご想像にお任せすることにしよう。
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旅65日目 俺、馬が大好きなんですよ
○前日のガルパンおじさんから得た情報
・ねぶた祭について:8月頭に青森で行われるというねぶた。
日本一周の自転車、バイク乗りや旅人が集結するという。元々集まり自体はあったが、ネットやSNSの発達に伴い定例化していったのでらないか、と。
体育会系の人らが集まるみたいだから、俺には関係ない話だ。
・大洗について:さすが20日間大洗に滞在しただけはある。
大洗の商店街や非公式グッズの裏情報など、色々な話を聞かせてもらった。正直、ガルおじ度としては、こちらの完全敗北である。
情報サイトスペースin新ひだか〜R235〜新冠町〜優駿記念館〜平取町二風谷アイヌ博物館〜道の駅ウトナイ湖
朝起きると女性のライダーはいなかった。ちょうどいいから自炊しよう。
一人は楽でいい。
馬の蹄鉄のシンボルが見えるだろうか。
えりもから北西方向は競走馬の育成が盛んな土地だ。
テンションあがってきたぜ
道の駅サラブレッドロード新冠にて、ハイセイコーの銅像だ。
当時はアイドルのような人気だったらしいが、俺は生まれてないからわからないな・・・
マイナーな馬の碑がたくさんある。テイエムプリキュアとか。
久しぶりに目にするロジックとか。
2chでネタ馬にされてたな。懐かしい。
どうやら新冠には無料で見ることができる競走馬の記念館があるようだ。
この写真なんか、もうダビスタだ。
どこのサイクリングロードを走るより楽しいよ。
俺も良く知ってる馬だ。
子供ながらに、トップアイドルのような扱いを受けていたと記憶している。
マヤノトップガンだ!!!
1番好きなナリタブライアンのライバルとして名高い馬が目の前にいる。
来てよかった・・・。
ウオッカがいなければ、お前がダービーを取っていたんだ。
君も手を合わせてくれるかい・・・。
骨折しても、斜行しながら直線で追い込む姿は未だに覚えている。
ライダーの奈良さんから教えてもらった平取町のアイヌ資料館へ向かう。
アジア雑貨が好きで、自分で石を削るような人だから、信頼してもいいだろう・・・。
まずはじめに旧館へ行ってみた。
アイヌを祖先に持つ方が開いた資料館だから、かなり臨場感がある。
2階にはエンペラーフィッシュの剥製や世界の民俗文化の展示品がある。
この剥製、かなりレアものなので、一見の価値はあると思う。
こちらは新館の方。
旧館を先に見たので、ほぼ素通りした。
苫小牧の道の駅、ウトナイ湖に着いた。
きょうはここで寝るとしよう。
厚岸で寝袋だけで寝たので、テント建てるのがメンドくさく感じる。
寝袋だけで寝ようとしたら、2人も日本一周のチャリダーがやってきた。
乃木坂オタ氏と、とね氏。これから北海道を回るそうで。とねくんは下痢してた。
もう1人ライダーも来た。まっちゃん氏。
後にこの人らとまた会うことになる。
ヤドカリにて、ライダー3人組と俺、Rくん、Mくん。今でもこの画像見ると泣く。
いつの間にか、今日のように自分の好きなものを好きなように楽しめるようになっていた。
以前なら、なるべく早く走破できるようにして寄り道なんてしなかったろう。
今回の旅での大きな変化点だ。
本日の記録
走行距離:141km
出費:2465円
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日本一周写真館 前半
たまにはしゅこうをかえようぜ
おれの おれの おれの しゃしんを みれ
再掲のものもあるけどコメント付きで思い出を語るぜ
1枚目は国道1号の元標だ
ここが2つ目のスタート地点 全ての道の始まりだから感慨深い
まずは前半戦、スタートから東京に行って、海沿いを南下、四国九州回って日本海を北上だ
初日 実家をスタートしたところだ
雨だったけど、これから何ヶ月も旅をするんだから雨の日なんていくつもあるだろって、開き直って出発したんだ
友人からもらったフォークが1週間持たずに折れた
フォークは犠牲になったのだ・・・
和歌山の自転車屋さんからいただいためはり寿司
初めて人からものをもらった 嬉しい
この気持ちは忘れてはいけないと思う
香川のびんび屋
天ぷら定食 わかめ汁がクソうまい
家で食べてるわかめが食べられなくなる
諫早湾の堤防
まさか自転車で走れると思ってなかったから感動したぜ
未だにうまいものランキング1位に君臨するリョーユーパンのあんトーストだ
しっとりパンと甘さ控えめのあんこのバランスが絶妙すぎるぜ
本州最南端佐多岬の案内標識だ
宗谷岬までの距離がロマンを感じさせるぜ
鳥取砂丘さ
外から見るとショボく見えるが 中に入るとその雄大さに驚かされるぜ
兵庫の城崎温泉だ
温泉には入ってないが、また来ることを決意させてくれる風景だった
天橋立だ
宮島をスルーしてしまったから 日本三景は初めてだ
自転車で走れると思ってなかった場所part2さ
ブログを始めるきっかけになった出会いだ
たぶんここから 俺がねぶたへ向かうことになる道が始まったんだろうな
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旅64日目 この世の果てにガルパンおじさん2人 part2
道の駅コスモール大樹〜R336〜PR34〜襟裳岬〜R336〜R335〜新ひだか町のライダーハウス
目が覚めても、隣には誰もいない。
奈良さんからの贈り物(正確には買ったのだが、これはそう受け取ってもいいと思う)を握り締めて、腑抜けた性根に気合を込める。
もう1人じゃないのだ。
とはいえ、帯広近辺での出会いを経て、俺が人肌恋しくなってしまったのも事実。
実は前日、とある人と会えるかもしれないという情報を得て、密かな期待が昨夜からあった。
これは黄金道路という「道と同じくらいの黄金を敷き詰められるくらい、お金のかかった道路」。
道はそれなりに広く、歩道もある。
故郷の新潟の、親不知とはえらい違いだ。
とある人、というのは同じく自転車で日本一周している方。
趣味が合いそうなので、前々から気になっていた人だ。
この辺りの海っぱたは昆布が掃いて捨てるほどに漂っている。
昆布巻き食いたくなって来た。
・・・とは言っても、海に下りて拾い食いするほどではないけど。
噂に聞く北海道いち長いトンネルだ。
名前にセンスが無いが、いくつもある似たようなトンネルにネーミングセンスを発揮しても、あまり意味はないか。
トンネルの中は明るく、路面状況も悪くない。名前の通りに金のかかったトンネルなんだなと実感する。
黄金道路を抜けて、えりも岬へと向かう道々へ分岐する。
視界が開けて気持ちいい気もするが、こんな 標識を見せられるとゲンナリしてしまう。
この頃、やっとこさiPhoneのカメラの光量調節を覚える。
こんなんあったのね、知らなかった。
萌えで町おこし・・・後ほど人づてで聞いて、ああ〜そういうのあったなあ〜と思い出す。
さらに人づてで、その萌えを前面に押し出した神社が全焼したというニュースを聞く。ああ〜それもあったなあ〜と。
悲しいニュースだ・・・。
絵柄は好きなだけに・・・。
さっそく光量調節してうんこ撮ったよ!
左がベストオブうんこやね!
写真を上げたらいいねをもらった。
これに限らず北海道の風景というのは、何かしら誰かしらのファンがいる。
クマがいたり、キツネのエキノコックスなと、怖い側面もたくさんあるのに、自然、食べ物、人同士の出会いなど、人を引きつけてやまない魅力があるのが北海道の不思議なところだと思う。
ゆーても襟裳岬なんて森進一の歌でしか知らんのだけど。
さらに言うと、森進一の顔マネをするコロッケのネタでしか森進一を知らんのだけど。
例に漏れず、霧が濃くて、襟裳岬からは何も見えなかった。
襟裳岬から北西の日高方面へ進みしばらくすると、件のガルパンおじさんと遭遇。
近くにいるとわかってたものの、全然すれ違わないなと思ってたらやっと会えた。
この方、ガールズ&パンツァーの聖地である大洗に20日間滞在して、そこからフェリーで直接苫小牧へ。
日本一周の最中に20日も聖地巡礼・・・うらやましい・・・金と時間の使い方のバランスがおかしい気もするが・・・ま、好きなもんは好きだからしょうがない! か。
しかしほんの道端で会ったにもかかわらず、その場でガルパンやヲタヲタした話で4時間も立ち話をしてしまった。と言っても、あちらがひたすら喋って俺が相槌を打つような格好だが。
(この人、よう喋るなあ・・・)
などとは言わんが、俺も話を聞くのは好きだし、あちらも喋るのが心底好きそうなので気持ちよく時間は過ぎていった。
この後、彼は帯広方面に、俺は反対側に行ってしまったので、コンビニか襟裳岬あたりに場所を移して話をつづければよかったなと後悔もしている。なんなら野営場まで着いて行ってもよかったかもしれない。
ガルパンおじさんから、新ひだか町に無料のライダーハウスがあったという情報を得る。
ライダーハウスで多くの物を得た俺からすると、新たな出会いがあるかもしれないという情報は、とても嬉しいものだった。
しかし、時間は15時半過ぎ。新ひだか町まで約70kmだ。
北海道ではナイトランをしたくないというポリシーと、ライダーハウスに泊まりたいという気持ちが相反して、えもしれぬ焦燥感が生じていた。
日が暮れてくる。ヘッドライトを装着し、夜に備える。
路面状況が分かりにくいので、スピードを落とす。そんなものだから、焦りが強くなってくる。
完全に日の入りの時間を過ぎて、交通量も少なくなったころ、ついに目的地へたどり着いた。
が、なんとハウスの中にいたのは同年代こ女性のライダーだった。
気まずい。タラシなら旅先だし声だけでもかけてみるべきと思うかもしれないが、俺は奥手に奥手なので、挨拶だけしてさっさと寝る準備をした。
女性のライダーも、さぞかし臭いと思っていたことだろう・・・。
本日の記録
走行距離:157km
出費:1172円
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旅63日目 i stand alone
俺の日本一周の中で、特に奇妙な8日間の、最終日。
奈良さんは朝から何やら作業をしている。
なんでも、ヤドカリの庭には十勝石と呼ばれる石がゴロゴロ転がっているそうな。
黒曜石とか、オブシディアンと書くと皆さんもわかるかもしれない。
そう、ロマサガでいうところのデステニィストーンである。
そのデステニィストーン(違う)の原石を削る作業だ。
奈良さんは異国文化や雑貨の方面に興味があるらしく、なぜか石を削る機械を携帯していた。
奈「こんなこともあろうかと」
こんなことって、あるのか・・・?
どうやらできたようだ。
確かに、削り始めよりも石に光沢が出ていて、宝石としての美しさを感じる。
その完成した宝石を、奈良さんが買ってくれないか、と言ってきた。
譲ってくれるんじゃないんかい(密かに期待してた)
まあ、技術に敬意を払うという意味でも、そして何より、俺らの思い出のために、その宝石を買うことにした。
宝石は奈良さんがその場でペンダントにしてくれた。
旅人は良いカメラを持っていることが多い。
旅先の良い風景を、後で見て思い出せるように、持っておくのだろうが、確かに最近、スマホのカメラじゃ物足りなく感じてきていた。俺も少し欲しくなってきた。
Rくんもカメラを持っていて、俺がヤドカリを去る際に、写真を撮ってくれることになった。
Rくん「行きますよー」
カシャ
(`・ω・´)......
(´;ω;`)ブワッ
奈「どうした!?」
(´;ω;`)「だっで、な”ん”じゅ”うにぢも”ひどりだったの”に”、ごんな”ん、ざみ”じずぎる”でじょ”!!!!」
Rくん「カシャ」
(´;ω;`)「撮”ん”な”よ”ぉ”ぉ”お”ぉ”お”!!!」
Rくん「すんません」
この8日間のことが楽しすぎて、そしてこれから1人になることが悲しすぎて、泣いてしまった。
奈良さんが手を差し出してくる。
俺はその手をしっかり握り、奈良さんも普通に握るより強く、固く俺の手を握ってくれた。
その感触は、今でも俺の記憶の中に強く残っている。
オーナー「蛍ぅう〜〜〜、いつでも、ヤドカリに帰ってこいよぉお〜〜」
場の雰囲気が台無しだw
でも湿っぽい空気を、和やかにしてくれた。
ありがとう帯広、そしてさようなら。
また来れるといいな。
その日、国道236号線をひた走る、涙と鼻水と汗でベチャベチャな自転車乗りが目撃されたそうだが、それはまた別の話。
さて、旅を再開することにしよう。
ひとまず南下して、襟裳岬へ行く。
大阪さんが「俺愛国心なかって」と言っていた愛国神社は、俺も特に強い愛国心を持っているわけでは無いのでスルー。
その次の駅の幸福駅。
「愛の国発幸福行き」としてカップルに大人気のデートスポット٩( 'ω' )و
俺はお呼びでないね(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎
男2人で訪れてる人たちがいたんだけど・・・アッー?
程なくして道の駅へ到着。
24時間開放の休憩所があって、寝るのに丁度いい。
近くのスーパーで買い物を済ませ、腹を満たす。名古屋のおっちゃんがコーヒーをくれた。ありがとうございます。
ああ、俺の旅って、こんなんだったな、と短い期間でも旅の中にいるということを忘れさせてくれた人たちの事を、つぶさに思い出す。
小上がりに寝そべり、天井を見上げる。
1人で寝ることが、こんなに寂しいと思わなかった。
こんな風に感じるなら、誰とも出会わなければ良かった。
決してそんな風に思うことはないが、何もない空間を、ひどく寂しく感じるのは事実だ。
横になると、胸になにか硬い感触があった。
奈良さんのペンダントだ。
寝るのには少し邪魔だが、今日は首にかけたまま寝ることにしよう。
俺は確かに、ここに1人でいる。
だが、俺はもう1人じゃない。
ライダーハウスヤドカリの家〜R236〜道の駅コスモール大樹
本日の記録
走行距離:62km
出費:2556円
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