旅64日目 この世の果てにガルパンおじさん2人 part2
道の駅コスモール大樹〜R336〜PR34〜襟裳岬〜R336〜R335〜新ひだか町のライダーハウス
目が覚めても、隣には誰もいない。
奈良さんからの贈り物(正確には買ったのだが、これはそう受け取ってもいいと思う)を握り締めて、腑抜けた性根に気合を込める。
もう1人じゃないのだ。
とはいえ、帯広近辺での出会いを経て、俺が人肌恋しくなってしまったのも事実。
実は前日、とある人と会えるかもしれないという情報を得て、密かな期待が昨夜からあった。
これは黄金道路という「道と同じくらいの黄金を敷き詰められるくらい、お金のかかった道路」。
道はそれなりに広く、歩道もある。
故郷の新潟の、親不知とはえらい違いだ。
とある人、というのは同じく自転車で日本一周している方。
趣味が合いそうなので、前々から気になっていた人だ。
この辺りの海っぱたは昆布が掃いて捨てるほどに漂っている。
昆布巻き食いたくなって来た。
・・・とは言っても、海に下りて拾い食いするほどではないけど。
噂に聞く北海道いち長いトンネルだ。
名前にセンスが無いが、いくつもある似たようなトンネルにネーミングセンスを発揮しても、あまり意味はないか。
トンネルの中は明るく、路面状況も悪くない。名前の通りに金のかかったトンネルなんだなと実感する。
黄金道路を抜けて、えりも岬へと向かう道々へ分岐する。
視界が開けて気持ちいい気もするが、こんな 標識を見せられるとゲンナリしてしまう。
この頃、やっとこさiPhoneのカメラの光量調節を覚える。
こんなんあったのね、知らなかった。
萌えで町おこし・・・後ほど人づてで聞いて、ああ〜そういうのあったなあ〜と思い出す。
さらに人づてで、その萌えを前面に押し出した神社が全焼したというニュースを聞く。ああ〜それもあったなあ〜と。
悲しいニュースだ・・・。
絵柄は好きなだけに・・・。
さっそく光量調節してうんこ撮ったよ!
左がベストオブうんこやね!
写真を上げたらいいねをもらった。
これに限らず北海道の風景というのは、何かしら誰かしらのファンがいる。
クマがいたり、キツネのエキノコックスなと、怖い側面もたくさんあるのに、自然、食べ物、人同士の出会いなど、人を引きつけてやまない魅力があるのが北海道の不思議なところだと思う。
ゆーても襟裳岬なんて森進一の歌でしか知らんのだけど。
さらに言うと、森進一の顔マネをするコロッケのネタでしか森進一を知らんのだけど。
例に漏れず、霧が濃くて、襟裳岬からは何も見えなかった。
襟裳岬から北西の日高方面へ進みしばらくすると、件のガルパンおじさんと遭遇。
近くにいるとわかってたものの、全然すれ違わないなと思ってたらやっと会えた。
この方、ガールズ&パンツァーの聖地である大洗に20日間滞在して、そこからフェリーで直接苫小牧へ。
日本一周の最中に20日も聖地巡礼・・・うらやましい・・・金と時間の使い方のバランスがおかしい気もするが・・・ま、好きなもんは好きだからしょうがない! か。
しかしほんの道端で会ったにもかかわらず、その場でガルパンやヲタヲタした話で4時間も立ち話をしてしまった。と言っても、あちらがひたすら喋って俺が相槌を打つような格好だが。
(この人、よう喋るなあ・・・)
などとは言わんが、俺も話を聞くのは好きだし、あちらも喋るのが心底好きそうなので気持ちよく時間は過ぎていった。
この後、彼は帯広方面に、俺は反対側に行ってしまったので、コンビニか襟裳岬あたりに場所を移して話をつづければよかったなと後悔もしている。なんなら野営場まで着いて行ってもよかったかもしれない。
ガルパンおじさんから、新ひだか町に無料のライダーハウスがあったという情報を得る。
ライダーハウスで多くの物を得た俺からすると、新たな出会いがあるかもしれないという情報は、とても嬉しいものだった。
しかし、時間は15時半過ぎ。新ひだか町まで約70kmだ。
北海道ではナイトランをしたくないというポリシーと、ライダーハウスに泊まりたいという気持ちが相反して、えもしれぬ焦燥感が生じていた。
日が暮れてくる。ヘッドライトを装着し、夜に備える。
路面状況が分かりにくいので、スピードを落とす。そんなものだから、焦りが強くなってくる。
完全に日の入りの時間を過ぎて、交通量も少なくなったころ、ついに目的地へたどり着いた。
が、なんとハウスの中にいたのは同年代こ女性のライダーだった。
気まずい。タラシなら旅先だし声だけでもかけてみるべきと思うかもしれないが、俺は奥手に奥手なので、挨拶だけしてさっさと寝る準備をした。
女性のライダーも、さぞかし臭いと思っていたことだろう・・・。
本日の記録
走行距離:157km
出費:1172円
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