日本列島☆快☆速☆サイクリング

日本を舞台にサイクリングしたい。2017年4月からの旅程を記録していきます。

旅の終わり ☆日本列島快速サイクリング☆

 

旅101日目でござる。なんだかんだで100日天元突破してた。

 

 

 

新潟まで残り230km・・・1日で行けない距離じゃない。

 

このまま旅を終えてしまってもいいものか。

 

なーんて悩みも、昨日寝床に選んだ秋田の道の駅で、変な人がいたために雲散霧消してしまう。

 

要は眠れなんだ。

 

 

朝4時頃、空が白み始める時間帯に荷造りをする。

 

5時前くらいに、昨夜いびきが大きかったライダーが起きた。

 

ちょうどいいや、ちょっと言っておいてあげよう。

 

(-_-;)「昨日、ここにもう一人いたでしょ?あの人が、あなたの……いびきがうるさいって言って、そこら中をドッタンバッタン叩いて大騒ぎだったんですよ……気を付けてくださいね。何されるかわかりませんよ?」

 

( ^)o(^ )「えっ?そんなうるさかった?」

 

(-_-;)「まあ、多少は……仕方ない事とは思いますが」

 

気にするの、そこかよ……。

 

ライダーは休憩所を出て行った。

俺も少し置いて出た。

荷造りをしていたその時、リヤカーのところに変な旅人が戻ってきた。

 

深く息を吸い込んで次の瞬間、

「あーーー!うるさかったーーーーー!」

周囲にいる人みんなドン引きである。

 

嫌だなあ……

何かあると面倒だから、さっさと荷造りを終えて出発しよう。

 

出発のとき、リヤカーさんとすれ違うときに

「おめえも大概だろが……」

 

と呟いて速攻で去った。

 

うーーーーん、モヤモヤする……。

だって、これが日本一周を締めくくる旅の最終日だなんて、信じたくないだろ?

 

人の悪口や陰口は言うもんじゃないね。

行いというのは、あとで必ず自分に降りかかってくるものだから。

 

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ぶっちゃけそんなモヤモヤはチャリ漕いでたら消える。

 

旅は楽しい。それが例え終わりに向かおうとしているものだとしても。

 

 

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もがみん。

もがみんの艦これで思い出したけど、熊野とか、日本一周では行っていない場所がたくさんあるなあ。

そもそも、あそこら辺はディレイラ―壊れていて、輪行ですっ飛ばしたんだった。

 

もし、また旅をするようなことがあれば、ゆっくり時間をかけて回りたいな。

 

 

行っていない場所というので、鳥取の大栄という道の駅で気づいたことがある。

日本三周はしたという、とある中年ライダーと話していて、

そんなに色々行きたくなるものなのかなぁ、ってさ。

 

西日本は6000kmを40日ジャストで回ったから、ほとんど観光名所というのは回れていないんだよね。

 

「俺はサイクリングが趣味、だから日本全国の道を走れればいい。観光はしない。できなくてもいいんだ」って思ってた。

「全国の温泉巡りとか、観光地巡りとか。そんなものはジジイになって、余裕ができてからでいいんだ」って。

そんな気持ちで出発した。

 

でも、愛媛の道の駅でしゃべったおじいさんは、

「ただ見て、通り過ぎるだけじゃいけないよ」

って、俺はその忠告をちゃんとわかったつもりでいた。でもわかってなかったんだろう。

 

今になって思うんだけど、後で行ければいいや、なんてそれはきっと、自分に余裕が無くて、旅を楽しめないことから来る、ただの負け惜しみだったんじゃないかって思うところがある。

 

だから、自分のできる範囲でいいから、旅を最大限楽しもうと思ったのだった。

そんな当たり前のことに気づくために、もう半分以上日本を回ってしまっていた。

 

 

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新潟までは148km。でも俺の家までは180kmくらいあるのよ。

この時点で午前9時。決めた。

今日帰ろう。俺の家に帰ろう。

 

帰って何するわけでもないけど、家に帰るのだ。

家ってそういうもんだ。

無条件の安心感を得られる場所、それが家だ。

 

あなたの家はどこですか?

 

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鶴岡のコンビニで旅人に出会う。

30分も話はしていないと思うけど、すぐ打ち解けた。多分打ち解けられた。うーん。

 

 

世界に出てるホンマモンの旅人に会うのは、岩手で会ったDuranに続いてこれで2回目だけど、旅の最終日に会うなんて、これも何かの縁だな。

海外なんて今まで、全然興味なかったけれど、少し興味がわいたよ。

 

以前も書いた気がするけど、俺が知らない人とこんなに喋ることができるなんて、学生時代から俺を知ってる人からすると、ありえないことなんだ。

 

 

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人と出会う喜びも学ぶことができた。

今では人と会うことに何の遠慮もない。多分無いと思う。無いんじゃないかな。ま、ちょっと覚悟はしておけ。

 

 

大分で知人の家に泊めてもらって、少し休息の時間を得て、

「ああ、人の温もりってこういうものだったんだな」って感じられた。

 

 

北海道で3人のライダーに会って、一緒に旅をして、

人と出会うことの嬉しさと、別れることの悲しさを再確認した。

 

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日本一周を終えた(ということにしておこう)のに、ねぶたに行って、ふぉれすと氏とFukudadd氏に再会できた。

いつか会ったような人とまた会えたし、他ではできっこないような友人もできたしな。

 

会おうと思ったら、会えるってことをねぶたは教えてくれた。

本当に会いたいと思ってるならな。

 

会えない人もいるよ。

愛媛の佐田岬に行く途中で会った上尾の人は、連絡先を聞いていない。

会いたいけど、会えない。でも俺が会いたいと思ってなきゃ、いつまでも会えない。

だから会いたいと思う。

 

うまく行かなかったこともある。

例えば、SNSで会いたいと言ってきた人の誘いを、無下に断ってしまったことがあった(ブログには書いてない)。今思えば、会っておけばよかったなんて思うけど、いまさら遅い。

 

今までの工程や結果に、いつまでもうじうじ悩むのも俺が俺たるゆえんだ。

 

多分これは死ぬまで治らない。

でもちょっとは改善したつもりだよ。

前よりは悩むのをやめてスパッと行動できるようになった。

 

これからはもっと、悔いが残らないように物事を進めていきたい。

 

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新潟入り。

 

村上で仏教系のおばさんに捕獲されるチャリダーが多いと聞く。

 

俺は3回通ったけど何もイベントなかったぞ。

まあそれはそれでいいか。

 

 

 

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誰だって、旅の先にあるものなんて見えてはいない。

 

最初っから見えていたとして、それは自分の都合良いように作ったハリボテだ。幻想だ。

 

旅を進めていって、その中で得たものを旅の先に持ち込んで、そうして作り出したものこそが、俺の旅の先にあるものだ。

 

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旅は良いものだよ。

 

自分に無いものを教えてくれた。

 

でも、これが特別な経験だなんて思っちゃいない。

 

今まで通り普通の生活をしていても、それはそれで、その道を選んだなりの経験が得られるはずだ。

 

この数ヶ月が、とてつもなく濃密な日々だったことは否定できないが。

 

 

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これで俺の旅も終わりだ。

 

誰しもが、最後には家に帰るために旅に出るんだ。

 

物事には始まりと終わりがあるものだから。

 

だから日本一周っていうんだろうよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうだろ?

 

 

 

 

 

 

 

 

日本列島快速サイクリング

 

    ―完―

 

 

 

 

 

 

本日の記録

道の駅象潟~R7~新潟市~どっかの県道~自宅

走行距離:230km(New record!)

総走行距離:12,665km

出費:1,750円

 

 

 

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