旅62日目 はしれコウタロー
帯広に来てもう5日だ。
大分で3泊4日したのを抜いて、ひとつところに滞在した最長記録になった。
帯広は素晴らしい街だよ。
こんなに楽しい街、他に無かった。
・・・本当に。
さて、今日は土曜日。
ばんえい競馬の開催日だ。
奈良さんはバイク、俺は自転車で帯広の競馬場へと向かう。
開場の時間を間違えて、早めに着いてしまった。
ホントはヤドカリのオーナーオススメの、競馬場内のラーメンを食べたかったが、開いてないのですぐ近くのスープカレー屋に行ってみた。
2人とも調子に乗って大辛を頼んだら、辛すぎておいしく食べれんかった。
奈良さんは勝つ気満々だ。俺は半々なんだけどなあ。
競馬新聞を買ってみたが、さすが世界唯一の競馬、圧倒的に開催数が少ない。
つまり、情報量が少ないということだ。
考えた結果、勝負はせずに楽しむことに決めた。
ちなみに、俺の競馬の腕前は、中央競馬で全重賞レースを単勝のみに絞って一年通しで買った結果、回収率110%だった。
まあまあだと思うんだが、どうだろうか。
奈「・・・さおりんって誰?」
俺「さあ・・・(ガルパンだ・・・)」
少なくとも後藤沙緒里じゃないだろう。
まさかのガルパンおじさん協賛レースだ。
ひとり胸が高鳴っていた。
奈「今日も焼肉やなー」
皮算用というんだな、こういうのを。
第1、第2レースはお試しだ!(外した)
と、いうわけで私の夢は1枠1番アアモンドファイトです。
軸に据えて、他ので保険かけます。
panzer vor!
しかしばんえいは、世界一遅い競馬と称するだけはあるな。
観客が馬と並走していく。
スピード感はほとんど無いが、これはこれで一体感が生まれて面白い。
ダメでした。やだもー☆
結局4レースまでやったところで、雨が強くなってきたんで、帰ることにした。
結果?聞くなよ。
帰った後、オーナーの北の国からの話とモノマネで爆笑する。
俺、モノマネでは知ってるんだけど、実際放送で見たこと無いんだよなあ。
一周が終わったら見てみようか。
日本一周チャリダーのMくんから、今まで通ってきたルートを教えて欲しいと頼まれた。
Mくんは反時計回りなので、札幌までのルートが知りたいそうだ。
えーと、札幌から海沿いに1,2...9日で来てるから・・・
その場にいた皆「9日・・・!?」
(;´-`)ごめんね参考にならないよね。観光とかもしたいよね。俺全然そういうのしないから・・・
酒を飲みつつ夜が更ける。
これで帯広での目的は果たしたことになる。
つまり、帯広にいる理由が無くなったということだ。
Rくんから、明日仕事が休みだから、日曜も競馬に行きましょうと誘われた。
・・・いや、明日、帯広を出よう。
そう決めた。
旅には目的がある。そして目的には優先順位がある。俺の優先すべきは日本一周の完遂だ。
確かに君らとの日々も、捨てがたかったが・・・俺は先に進まなければならない。
本日の記録
走行距離:12km
出費:5423円
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旅61日目 旅の途中
写真はヤドカリ名物ぬこのタマ。
このブログを、自己洞察のためのツールとして使うのもありかなと。
この旅を終えて、俺はこんなに成長した!頑張った!なんて書く気はないが、自分の中の何がどういう風に変わったか、今後のために残すべきだと思った。
そうでなければ、人生の貴重な時間と金を使って遊んだだけになってしまう。
どうやら日本一周のブログで、そこまでやっている方は多くないようで、「どこどこへ行った!こんなのがあった!」という事実を記載することが多いように感じる。
日本一周チャリダーのブログなんて、今の時代は世に溢れている。
俺にしかできないことがあるとすれば、俺の辿った道のりや、人との出会い、この旅で得られた成果を、俺の頭で解釈して文章にアウトプットすること、だろう。
旅の残りの日数は多くないが、自分なりの考えを最後まで書ききれたらいいと思う。
ライダーハウスヤドカリの家〜士幌町〜上士幌町〜タウシュベツ川橋梁〜来た道を戻る〜ライダーハウスヤドカリの家
今日こそはタウシュベツ川橋梁をめざす。
6時にはメシを食って、いつでも出発できるようにする。
大阪さんと愛媛さんは8時頃ヤドカリを出れたらいいと言っていた。
俺も、行って帰ってきて、140km位なので、それ位に出られればいいな。
だってのに全然起きてこない。
ブレーキシュー交換したり、フレーム拭いたりして、もう8時半なんだけど・・・。
仕方ないから寝てるところに挨拶に行った。
愛媛さんは目を開けてた。大阪さんは叩き起こした。
(´・ω・)愛媛さん、大阪さん、いろいろありがとうございました。この何日か、すごく楽しかったです。俺は行くんで、2人ともお気をつけて。
奈良さんはまだ寝てた。
こんな日くらいはゆっくりしたらいいんじゃないか、とも思ったが、別れは少しくらいドライな方が、後を引きずらずに済んで良い。
俺には俺の旅の目的がある。
R273は北海道の峠では最高地点の三国峠へと続いている。
そういえば旅立ちの日は新潟-群馬県境の三国峠を通ったんだっけか。
今回はそこまで行くつもりは無いが、例によって羆の出没地帯を通ることになる。
スマホも圏外となる為、一層の恐怖を感じることができる。
タウシュベツ川橋梁というのは、元は列車の線路が走っていたらしい。
だので、廃線となった過去の遺物をなぞるように少しずつ登って行く。
そして橋がかかっている川の対岸展望台へと、向かう。
林道を通る必要があるが、クマ鈴つけた人らがいっぱいいる。
やっぱり「そう」なのか。
「そう」なんだな。
見れた。
秋山さんも素晴らしい景色とおっしゃっています。
6月下旬には川の水位が上がって橋が半分以上沈むらしいが、今年はまだそこまででは無いみたいだ。
橋の崩壊も始まっているらしいが、遠目にはそこまででは無いだろう。
橋が崩壊するなら、それはそれで自然な時間の経過を目の当たりにすることができて良いと思うが。
以前も書いたような気がするが、自然に朽ちていくものなら、それに任せたらいいと思うよ。人工物はいずれ終わりが来るものなんだから。残すにしたって、どこまで、いつまで残すつもりなんだ?未来永劫か?
糠平町で無料の資料館を見学する。
団体さんに指を差されたぜ。
誰かを笑わせるのが目的だから、目的達成なんだぜ。
へえ、こんなツアーあるのか。
なになに、
「橋の近くまで行けます」
マジかよ・・・。
まあいいか、次に来た時に申し込めばいいさ。自転車で来れるのはあそこまでだったんだから。
もし次に来て、橋が朽ちて崩れていたら、それはそうなる運命だったんだろう。
そのままの姿を楽しめばいい。
うーん、思ったよりも早く帰ることができた。
こんなことなら、朝はもっと早く出れば良かったな。
そこらへん計画性が無いと思う。
再度六花亭でコーヒータイム。
有名なマルセイバターサンドをアイスにしたものと雪こんチーズ。どちらもコーヒーによく合うお味で。
どちらもカーチャン J( 'ー`)し には教えられないな・・・。
帰ってみると、大阪さんと愛媛さんはいなかった。
それまで、そこにいたはずの人がいない。
わかってはいたが、心にぽっかりと穴が空いたようだ。
奈良さんはRくんらと共に繁華街へ遊びに行っているようだ。
ヤバイな。行動の基準が奈良さんありきになってる┌(┌^o^)┐ホモォ・・・
仕方ないから1人で風呂るか。
帰ったら奈良さんがおかみさんのマネしてた。
つってもオッパイのマネだが。なんだオッパイのマネって。
本日の記録
走行距離:145km
出費:3287円
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旅(?)60日目 彼らとの日々
行動を共にする仲間がいるというのは良いことだ。
自分が旅の最中にいるということを忘れさせてくれる。
移動手段の違いはあっても、旅人は等しく、旅人なんだろう。
もしかしたら、旅の醍醐味というのは、こうやって偶然出会った人や場所と過ごす時間にあるのかもしれない。
ただ単に行きたいところに行って、やりたいことをやっているだけなら、それは普段の旅行と変わらない。
よく聞く「今まで出会った全ての人に感謝」という言葉は、旅に出る前の自分からしたら、よほど薄っぺらい言葉なんじゃないかと思っていた。
今ならその言葉の重みが、わかる気がする。
どうも、帯広市民のシオです✌︎('ω'✌︎ )
今日も帯広に停滞
昨夜から降ってる雨。昼まで続くらしい。
ちなみに今日は平日、木曜日だが、ヤドカリのバイト勢は雨なので休みになった。
朝からポーカーに興じる人たち。
俺は昨日カモられたので、美味しんぼを読みながら見学する。
ポーカーの腕前
奈良>愛媛≧俺>大阪
大阪さんは負けを取り返すつもりらしい。
負けがこむパターンだな・・・。
昼から予報通り雨が止んだので、ヒロトキチのRくんご推薦の、西帯広のラーメン屋へ。
俺は唯一2人乗り可能な、大阪さんのビッグスクーターに乗せてもらうことになった。
バイクの2人乗りは初めてだ。
後部座席に最初は慣れなかったが、重心移動のコツを覚えてからは楽だった。
それにしてもバイクは楽でいいな・・・。俺も今度北海道来る時は、バイクにしようかなあ。
持ってないけど。
件のラーメン屋に到着。
味噌とんこつらーめん。博多っぽいトンコツがオモテに出てる濃厚スープ。
なにこれすげえうまい。
奈「Rくん、すげえ美味い」
愛「Rくん、これすごく美味いです」
俺「Rくん、すげえ美味いよ」
大「美味かったわー」
みんなしてRくんを褒め称える。
ついでにカレーセットを頼む俺。
甘口な正統派の洋食という感じ。
R「チャリダーってみんな、メッチャ食いますよね」
何事も腹8分目である。
帰ってから、大阪さん提案のアイスじゃんけんに見事負ける。
チョコミントが俺。
大俺奈
また焼肉かよ!!
しかも同じ店かよ!!
奈良さんがこの店、いたく気に入ったみたい。
大「たかしくんは、あの自転車ナンボなん?」
大体8万で、ちょくちょくいじってあるんで、装備もろもろ含めて20万弱です。
大「自転車に注ぎ込むなあ。俺の友達、30万以上する自転車買ってんけど、そんなんよう乗れんわ」
あっ・・・俺、俺も同じくらいの持ってます。
大「マジか!!やるなあ・・・」
しかもホイールも、あの、20万くらいの・・・
ここで皆さんの目の色が変わった。
奈「なに、たかしくん給料なんぼもろてたの」
手取りピーーーー(^o^)くらいですかね・・・。ついでに昇給はピーーーー(^o^)円でした。
そんななのに、去年自転車に注ぎ込んだんで、今年は貧乏旅してます。HAHAHA
同情された。
もちろん金が無いのは自業自得なので、焼肉代は払った。
夜の街を歩く。
明日の朝、大阪さんと愛媛さんがそれぞれ帯広を去るそうだ。
各々、旅のこれまでと、これからと、ここ数日の話をし合った。
もう2度とこのメンバーが集まることはないだろう。
最後に、思いのたけをぶつけ合った。
そしてヤドカリへの帰り道、
やっぱりススキノの激安〇〇〇の話になった。
そんなに30分1980円が魅力か。
魅力だな。うん。
俺たちの合言葉は
「ススキノで会おう!」
に決定した。
本日の記録
走行距離:0km
出費:5321円
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旅(?)59日目 UNSTOIC CHARIDER
スイーツ(笑)成分多めの記事(笑)
出発当初からばんえい競馬には必ず行くと決めていた。
競馬が開催されるのは土・日・月曜の3日間で、この日は水曜日。
土曜まで暇を潰す必要があるが、なあに、帯広近辺では心配なさそうだ。
望むところだ。精一杯楽しんでやろうじゃねえか。
ヤドカリにいたチャリダーは連泊中のMくんだけだった。Mくんは日本一周中だが未成年だからか話が合わない・・・。しかも自転車の整備中はバイトするんだとか。
むしろライダーの方と話が合うのはなぜなんだろうか。
ちなみに昨日一緒に風呂ったRくんはブルーハーツのヒロトとマーシー信者だった。
俺もヒロトが好きではあるが・・・彼は好きすぎて信奉の域にまで入っているので、あまり自分から話を振ると危険だ。
この日、大阪さんはバイクで適当にブラブラしてまたヤドカリへ、愛媛さんはなんとか峠方面へ行って、戻れるならまた戻って来たいと。
奈良さんは連泊はするつもりだと。
うん、またみんなでワイワイやりたいですな。
話は変わって、俺はガルパンが好きだ。
劇場版を映画館で3回見た。3回くらいなら、まだ少ない方だと思う。
一般人からすると異常らしいが。
面白いものは何遍見ても面白いのだ。
というわけでガルパン劇場版で、カール自走臼砲との闘いの元ネタとなったと言われている、タウシュベツ川橋梁へ行こうと思う。
ヤドカリに荷物を置いて、帯広から北にある上士幌を目指す。
まずは帯広を北に、音更町に入った・・・
はずが、やる気をなくして帯広駅まで戻ってきた。
こんなにやる気が出ないのは天草以来だ。
おそらく、観光したい街であるほど自転車に乗りたくなくなるのだな。
そういうわけでスイーツ巡りである。
対象の店の指定のスイーツ1つを店頭で受け取れる券が4枚と、ばんえいの入場券がついてくる。
ちなみに1人でまわる。
ぼっちとか言うな。
以下スイーツ巡り
クランベリー本店
スイーツ券でもらえるスイートポテト。
噂の140円の芋ソフトクリーム。
クランベリー白樺通りのタルトポテト。
たいやき工房の抹茶スペシャルと冷やしいちご。
スイーツ券では好きなたい焼きを1つ選べる。
トスカチーナ柳月のトスカチーナトカチョ。
チョコ生地に小豆とマロンを練り込んだお菓子。
ばんえい競馬場。
非開催の時は競馬はやってないが、物産館や資料館、馬の見学は可能。
じっっっっっくり見てきた。
競馬に限らず世界の馬の歴史も学べるので馬好きにはオススメできる。
競馬場内のちっちゃい スコーン。
銀匙は帯広が舞台やったんね。
十勝地方とは知ってたけど、十勝がどこなのかを知らずにきてしまった。
これが優勝。
競馬場のミリオンサンテのスモアというスイーツ。
アイスクリームにマシュマロとジャム。
ドルチェ デラ カーサのほっくりかぼちゃ。
栗ペースト入り、凍ってる。言って欲しかった・・・
十勝トテッポ工房のフロマージュ。
小さいが満足感がある。
十勝野スイーツのミニソフト。
カップに入っているだけで、量はノーマルサイズ。
スイーツ巡り券関係ないが六花亭に来て見た。
中のクリームが美味すぎて死ぬ。
「十勝帯広発」。
パイにラズベリークリームとホワイトチョコがサンドされてる。
六花亭で10回くらい死ねそうだな。
コーヒー飲み放題なので時間をつぶせる。
とん田の豚丼。
夕方で並ばずに入ることができた。
まあ、うまいんだけど、期待したほどではなかった。
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食い過ぎだと思うの・・・。
夜になって、大阪さんは帰って来たが、愛媛さんはまだいなかった。どうやら帯広に来るつもりではいるが、雨が降ってるからいつになるかわからないと。
奈良さんの提案で、愛媛さんが帰ってくるまでメシを作って、ついでに酒でも飲みながら待っていよう、ということになった。
本降りになる前に、愛媛さんが無事帰って来た。
メシも、俺たちも出来上がっていたが、改めて乾杯した。
その後はポーカーをしつつ、夜は更けて行った。
ヤドカリの家〜音更町〜帯広でダラダラ〜ヤドカリ
本日の記録
走行距離:35km
出費:5227円
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旅58日目 それでも人ですか?
SNSを見てると、なんか、けっこう、日本一周してる人っているんだな・・・。
それに、オタクが多い気がする・・・。いや、twitterだけか。FBは一般寄り、インスタはリア向けだろう。それにしたって多すぎないか。
俺は西日本回ってきてTwitterを見始めたわけだけど、こう、みんなの馴れ合いを見ると、こう、日本一周ってのはもっとストイックに行くもんじゃあない、のか・・・?
確かに、昔とは違ってネットどころか携帯端末とSNSの普及で、多様性が生まれてるとは思うが・・・。
SNSで知り合った人とは仲良くしたい、でも俺の中にあった日本一周像というのと、少し違っている・・・。
このころ、俺は俺のやってきていることが、わからなくなってきていた。
道の駅厚岸グルメパーク〜R44〜釧路市〜R44〜帯広市ライダーハウスヤドカリの宿
たぶん、20代中盤より下は、よほどコアなオタクじゃない限り、タイトルの元ネタ知らないんじゃないだろうか。
テント禁止で、シュラフだけで寝たわけだけど、フツーにグッスリ寝られた・・・。
そんな姿を見てどう思ったのかは知らないが、千葉は松戸から来たおっちゃんから、カップ麺とOD缶のガスストーブ(調理用)をいただいた。
さすがに、高価なものなんで何度も断ったが、おっちゃんの勢いに負けてしまった。
また松戸に来た時は、連絡くれよって、うん。覚えときます。ありがとうございます。
というわけでまずは釧路、それから帯広を目指す。
昨日、霧多布のセイコマで大阪のライダーさんから聞いた話では、あの奈良のライダーさんが帯広のヤドカリというところに行ったそうだ。
何泊か観光していくみたいだと。
帯広・・・厚岸からなら、約170km。
ライダーハウスのチェックインの時間からから計算して・・・日中の射程距離圏内だな。
帯広には元から何日も滞在するつもりでいた。他の日本一周の方がブログに書いている帯広は、とても娯楽の多そうな街と感じていた。
そこに、共に楽しめる仲間がいたら、それはとても素晴らしいことじゃないか。
この日は昼間のうちに、何とか帯広に着こうと必死だったので、道中の景色なんかほとんど覚えていない。
それでも釧路の街は、今まで訪れた北海道の街の中でも、とても大きいように見えて、印象的だった。
路側帯が狭くって、歩道を走っていたせいでリアキャリアのネジが緩みまくるのは勘弁してもらいたいが。
国道38号線で、やや内陸の帯広へ向かう。
やや、と書いたが帯広は十分内陸だ。
北海道にいると地図の縮尺がよくわからなくなってくる。
補給にと寄ったローソンで、なんとハーレー愛媛さんと遭遇する。
この人たち俺に発信器でも付けてるんじゃねーの?
「いやあ、大たかしくん、僕らに発信器付けてるんじゃない?」
逆や逆やーバイクに発信器付けても追いつけんやろーこやつめハハハー
愛媛さん、これから帯広より内陸の、何とかっていう高原へ向かうみたい。
時間が合えば帯広来るって。やっぴー。
しかしこんなことがあり得るのかね。ほんとに発信器付けられてたりして。
納沙布岬でもらった食料があったな・・・まさかな。
海沿いに出た。太平洋に面してるからか、風があたたかい。気候の違いだろうか。
そして今度は大阪さんに抜かされた。
発信器どこだ!!
「大たかしくん早いね!もう抜かしたか思てたわ」
(^^;)
最終的に帯広へ向かうようですよ・・・
恋tうっせーブッチャーぶっころす!
噂の乳神神社だ
ふん おれに さんハ°イ させたい の なら しりか”み し”んし”ゃ て”も もって くるんた”な ・・・
帯広着。なんか恋だかおっぱいだかケツだのの夢を見ていたような気がする。
さらに着いた。中からイビキが聞こえるけど多分奈良さんだ。
他に、中に誰もいませんよ?
奈良さんが起きてきた。
「おう、たかしくんやないか。受付?もうちょいしたらオーナー起きてくるやろ。中入らん?」
あ、もう大じゃなくてたかしになったんですか、俺?昇格ですか?
その後、大阪さん、愛媛さんと順に合流する。
大阪さんの「いやあ、愛国と幸福駅行ってきてんけど、愛国神社参ろ思て、そもそも俺そんな愛国心なかって」は名言。
その後、ぞろぞろとライダーハウスの住人(?)が帰宅する。
何でも、ここのオーナーが仕事を斡旋してくれるから、路銀が足りないヤツはここで貯めてから他の場所へうつるそうな。
まさにヤドカリだな。
仕事から帰ってきたRくんらと風呂に行く。
みんなでサイクリングだ。
楽しい。
愛媛さんママチャリで10分も漕いでないのに死にそうになってる。
イケメンなんだけどjkについて熱く語ってるし、色々アレだなこの人・・・。
俺はもうたかしの呼び名で定着してしまった。
ラム肉。あの鍋じゃなくて、ここは普通に網で焼くみたい。
大阪さんは酒とタバコと羊肉の臭いがダメらしい。
いちいち可愛いなこの人。
何か知らんがおごってもらった。
ウェーイ(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎あざーす
ラム肉うまい。
さっきからFXで金溶けた話ばっかしてるこの人たち。だいじょぶか?
本日の記録
走行距離:170km
出費:2959円
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旅57日目 ノー・テント・クライシス
こんにちは、シオです(*´∇`*)
なんでブロガーって記事の度に毎回自己紹介すんの?
漫才師の掴みなの?それ。
どうでもいいか!
あと日本一周するチャリダーってひらがな4文字多くない?
どうでもいいか!
道の駅おだいとう〜R244〜R243〜根室市〜R44〜根室駅〜PR35〜納沙布岬〜R44〜霧多布湿原〜道の駅厚岸グルメパーク
何だか体が昂ぶるようで、2時台に目が覚めた。
道の駅で寝るときは、日の出とともに目が覚めることは多かったが、あまりにも早すぎる。
横になっていても体が早く出ることを求めているようで、仕方なくパッキングを始める。
辺りはまだ暗いから、ゆっくりと準備していても、4時半には出られるようになってしまった。
昨日話していたおっちゃんの1人が起きてきて、バナナをいただく。
沼津から来たそうだ。沼津・・・ラブライブか。某チャリライバーを思い出した。
今日は野付半島という、ここからすぐのとても細長い半島へ行くそうだ。
聞いたことがある。トドワラという木があって、風景の寂しさも相まって、まさに世界の果てのような雰囲気を醸し出すとか・・・。
見てみたいような気もしたが、俺は後戻りが嫌いだ。前しか見えない。
今度来た時に行くことにしよう。
今回の旅最速の4:50に出発した。
・
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・
四島返還のオブジェ。柱とそれに向かって叫ぶ住民。
柱が四つに分かれているから、それが四島を表してるんじゃないか、とはおっちゃんの弁。
野付半島は何とか見える程度。
そこまで距離は無いはずだが、今日も天気が悪いのだろうか。
いちおう天気は晴れ、降水確率0〜10%だ。
半島部へ入った。納沙布岬まであと少しだ。
シカはマジでどこでも見ることができる。
車と併走してきて、自分から車に飛び込んでくるなんてこともあるそうだ。
事故件数が多すぎて、いちいちニュースにするのもバカらしくなるくらいに。
根室駅
納沙布岬まで、太平洋側の道々を通っていく。
納沙布岬周辺。
霧が濃くて何も見えない。
霧が濃くて何も見えない。
な ん も み え ね え 。
岬の食堂の前で、クリオネで一緒だった3人組のライダーと再会した。
ここにもライダーハウスがあって、昨晩はそこに泊まったらしい。
まさか再会すると思ってなかった。
3人はそれぞれ違うところから北海道に来たみたいなんだけど、何の因果かクリオネで一緒になって、そこからみんなでツーリングしてるんだとか。
イージーライダーのようで素敵やね。
アレ、オチが悲惨だけど。
奈良さんからパンとコーラもらった。
大たかしくん、これからはコーラ飲むたびに俺の顔思い出してねって。
それは嫌です。
東の端に佇む灯台。
宗谷岬の時もそうだったが、岬周辺のキャラ立ちがすごい。
ここらへん、というより根室入ってから「返還!返還!さっさと返還!しばくぞ!」という変な気概が伝わってくる。
(元ネタ知ってる人はオッサン)
灯台の下、野鳥観察所のホワイトボード
R44で釧路方面へ。ここらへんから、もう太平洋側なんだな。
ばんえい種か?
もう15時前だからさすがに釧路へは行けない。厚岸(あっけし)に道の駅かライダーハウスあるからそこへ・・・。
大分の知り合いが教えてくれた霧多布へ。岬だか湿原が有名らしい。
ここらへんクマ出るらしいし、時間ないから岬はスルーで。
つい最近出てんじゃねーか!
車の通りも少ないからめっっっちゃ怖いんだけど。
生きた心地せんわ。
6月1日、6日、16日・・・中型、小型、親子連れのクマ。
霧多布半島に行く道は、どこもクマ頻出地帯だ。上り坂もあったので、ここでクマにあったら逃げられないな、やばいな・・・と心臓破裂しそうになって自転車を漕ぐ。
五体満足で帰るって、親に約束したから死ぬわけにいかないな。
死にそうな思いでたどり着いた霧多布湿原。
人の手が加えられてないといった感じで、雄大だ。
時期が良ければ花も多く咲いているんだろうな。
タンチョウは見れたので良しとしよう。
個人的には、湿原センターの中に展示されていた写真に惹かれた。
四季の移り変わりで様々な表情を見せる湿原はさぞ美しいんだろう。
納沙布岬を出発してから、別行動になっていたらしい。
霧多布のある浜中町はモンキーパンチの故郷で、ルパンのスタンプラリーを開催している。
大阪さんもビッグスクーターでスタンプを集めていた。意外と可愛い面もあるんだな、このひと。
大たかしくんはやらへんの?って、自転車じゃ怖すぎて無理です。
スタンプはほぼ集め終わっているみたいで、今日の宿は厚岸のライダーハウスにするみたいだ。
聞いた話では、愛媛さんはキャンプ場、奈良さんは飛ばして帯広のライダーハウスへ行くらしい。
俺も、厚岸まで行けるかなあ。
みたびR44へ合流する。
ここは道に沿って動物除けのネットがあるから、ある程度は安心できる。
日が落ちる前に道の駅まで来れた。
あと20km西に進めば、ライダーハウスまで行ける。
ただ、ライダーハウスのホムペを見たところ、チェックインの時間までには間に合わないだろう。
ここで寝ることに決めた。
問題が2つ。ここはテント禁止が明言されてるのと、割と遅くまで人がいること。
問題を先送りにするしかないが、とりあえず街に下りて買い出しをしよう。
なんと厚岸にはイオンがあるらしい。
結局テントは張らず、寝袋だけで寝ることに決めた。
夜間7℃まで下がるという寒さに対抗するため、グランドシート、銀マット、シュラフ、フライシートで防護して、持っている服を全て着込む作戦に出るのだ。
そんな俺を見かねて、おっちゃんが声をかけてくれた。
なんと同郷の、新潟の方らしい。
この旅初めての新潟の旅人だ。
おっちゃんからホッカイロをたんまりもらって、寒さに備えた。
願わくば、明日の太陽を拝めますように・・・。
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本日の記録
走行距離:221km
出費:2081円
旅56日目 森の熊さん( ̄(工) ̄)
(((((((((;゚Д゚))))))))))))
ライダーハウスクリオネ〜R334〜R244〜根北峠〜PR975〜開陽台〜中標津空港〜PR150〜R272〜標津町〜R244〜道の駅おだいとう
朝メシにカレーうどん作ってたら、めっちゃ妻夫木が起きてきたから一緒に食べる。
お礼にクマと出会った時の対策を教えてもらった。
めっちゃ妻夫木は両手を熊の爪のようにおっ立てて、
「べあー!!!って叫ぶと逃げますよ」
ハッハッハ、なんだそれ。
キッチンを簡単に片付けて、ライダー達に別れを告げる。
今日は大分の知り合い氏絶賛の知床峠を目指す。
熊の出やすい北海道でも、特に出やすい地域らしいから、対策をしていく。
1.常にエサとなるようなものを携帯し、遭遇した場合に注意を引けるように撒く。
2.向かってきたら、オモチャのピストル(音のみ)をぶっ放す。あくまで最終手段だな。
知床半島の北側、ウトロに行こう。
このころから、やっとセコマのパスタにハマりはじめる。
チキンたっぷりペペロンチーノが、108円でこのボリュームは神だ。
オホーツクに来てここまで天気がいいのは初めてだ。
日本海、太平洋とはまた違った、澄んだ青だ。
国道334号線を行く・・・
気持ちいいな、これだけ晴れていれば峠からの眺めもさぞかし良いに違いない・・・
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車が1台、止まってるな・・・なn羆だ。
おぁあああああああついに見てしまった羆だ羆だ羆やばいやばいどうすればいい100m弱か車に注意向いてるし写真撮ってしまえぁああああああああ震えて撮れねえああああああああ
※赤◯が羆です(矢印標識の下あたりの黒いカタマリ)
体長1m無いくらい?子供だろうか。
でも子供でもあんなんにパンチされたらよゆーで死ぬし
クラクションを鳴らされて、熊は山へと帰っていったが、クマを最大限に警戒して緊張していた俺は、一目散に斜里へ戻ることにした・・・
戻る際、2人の現地ローディーと思しき自転車とすれ違い「クマが出た」と警告したが、いずれも峠へと向かっていった・・・。
北海道民、クレイジーね。
更に戻ると、クリオネで会ったライダー3人組とすれ違った。
昨日大阪さんが「チャリダーとすれ違う時手ェ挙げる人おるけど、あれ見えてんの?」と聞いてきたが、
俺はチャリダーを代表して「見えてますよ俺はめっちゃめちゃ元気出ますよ!嬉しいです」と答えておいた。
彼らは全員手を挙げていった。
完全にビビりと化していた俺は、知床峠と美幌峠に挟まれている根北峠をチョイス。
中標津町の開陽台へのルートへと目標を変えた。
そこだってクマが出ないという保障はないが、少なくともクマの密集地帯である知床よりマシだろうという判断だった。
峠自体は斜度もキツくなく、ダウンヒルも久しぶりの峠ということで爽快だった。
景色は特段開けているわけではないし、普通の峠だが、本州を思い出して思い切りペダルを踏めた。
ただ、峠を降り切ってから大事なことに気付く。
補給食がなんも無い。
業スーのビスケットは昨日食ってしまった。
ウトロに着いて、知床峠の前に補給しようと思っていたが、集落に着く手前で折り返して来たから・・・。
うん、周囲20km、コンビニはおろか自販機さえ無さそうな景色だ。
何か食えるものはないかとバッグを漁る。
軽量化に重きを置いてきたから期待はしていなかったが、一つ思い当たる節があって、底の方を探ってみる。
すると、思った通り、右手が硬めのビニールの包装に当たった。
どしゃ降りの岩内町で、雨宿りさせてもらったばあちゃんからもらった黒飴があった。
ありがたい。雨で辛かったことと、優しくしてもらったことを思い出して涙が出そうだ。
開陽台という名前通りなら、おそらく台地にあるだろう。
ある程度の登りは覚悟していたが・・・目的地直前の、斜度10%はあるであろう上り坂はキツかった。竜飛崎以来のオールスタンディングだ。
着いた。
330度のパノラマ・・・の前に、自販機でコーラを買う。
糖分と水分の補給だ。黒飴が無かったら野垂れ死にするところだった。
コーラはカフェイン入ってるから水分補給にならない?
うるせえ美味いからいいんだよ。
運動中なら水分消費は内臓系でなく発汗に使われるから、利尿作用も少ないんじゃないか?
今度こそパノラマだ・・・うん、天気悪い。少しもやがかかってる。
俺のこの絶景に行くたびに天気が悪くなる現象、勘弁してほしい。
雨男よりマシなんだろうが。ドイツ人のDBはまた雨に降られているらしい。
今度、天気のいい日に、また来れるといいなあ。
ちょっと話は逸れるが、ここの裏に非公式な野営場があると後に判明する。どんなところなんだろう、非常に気になっている。
最近、人口が増えているなど、何かと話題の中標津町までやって来た。
ここは中標津空港。中に入ったけど、Wi-Fi飛んでる事以外何もない。
さすがにもう15時を回っているから、峠を越えてまた斜里へ戻るなんてことはしない。
野付半島のライダーハウスか、尾岱沼(おだいとう)の道の駅か?
最近出費がかさんでるので、道の駅へ向かうことにした。
海沿いの道へ出る。根室の文字が見える。いつの間にかそんなに近くまで来ていたのか。
天気は・・・晴れマーク、降水確率10%で、雨のような霧だ。
メガネも水滴がたっぷり付くのに、これを晴れとは、どういうことなのか?
根室担当の気象予報士を小1時間問い詰めたいところだ。
道の駅おだいとうへ着。
車中泊のおっちゃん2人に囲まれて話をするが、クマにあったからか疲れがドッと来て、初めて寝オチしてしまった。すぐに起きて寝床の準備をして、寝ることにした。
本日の記録
走行距離:152km
出費:1777円
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